喫煙と歯周病の関連について
2016年05月19日
喫煙をしている人と歯周病には大きな関連があります。それは喫煙年数が長ければ長いほど歯周病を患っているケースがほとんどを占めるということが研究の結果判明しています。喫煙を行っているとタバコに含まれるニコチン成分が
歯や歯肉などの粘膜組織に付着し、発がん性の高い有毒な成分が歯茎などから吸収されることにより、歯茎の免疫力が低下し、歯周病菌がはびこりやすくなってしまうのです。
喫煙をしている人の歯茎を見れば一目瞭然です。歯茎の色はどす黒く変色してしまっているので歯周病の早期の症状である歯茎が赤く腫れるという症状を見落としてしまいがちなのです。そのため歯周病の初期サインに気づきにくく、ひどい口臭などの症状が出てきてやっと歯科医院の診察を受けた時には、かなり歯周病が悪化しているという事がままあるのです。
このように喫煙をしている人の場合は、歯周病を罹患している人の割合が非常に高いといわれる所以はここにあるのです。喫煙は体に有毒物質を循環させてしまうのですが、口から煙を吸い込むという、まさに入り口にあたる場所なので特に歯周病を起こしたりといった影響を受けやすいという事になるわけです。
喫煙者は普段から歯科医院で定期的な歯周病チェックなどを受けておく事が大切です。早めに歯周病を発見すれば、糖尿病や腎臓病、高血圧といった体全体に影響を及ぼす病気にかかる前にしっかり予防する事ができるのです。