フッ素を歯に塗ると虫歯になりにくいですか?
2016年05月19日
歯医者で行う虫歯治療の一つに、フッ素を使用するものがあります。
一般的に虫歯治療というのは、何らかの原因で歯に繁殖してしまっている虫歯菌を、菌に侵されてしまっている部分ごと削り取ることで強引に除去し、その際空いた場所を詰め物で補強する形で行われます。治すよりは除くと表現するのが近く、虫歯菌に侵されてしまったが最後、それ以前の歯に戻すことはどんな治療法であってもどんな歯医者であってもできません。
フッ素はそうした虫歯を排除する治療ではなく、初期の虫歯の進行を止めたり、虫歯菌に負けない歯を作り出すための予防治療に効果的に働く存在です。歯を強くし虫歯菌の増殖を抑え、虫歯発生のメカニズムを根本から覆す効能を持つフッ素を歯に塗布することで、虫歯になりにくい歯を手に入れることができます。歯を削らずに行える治療ということで、近年高い評価を集めるようになりました。
フッ素の効果は永久のものではなく、一度塗布しても時間がたつごとにフッ素が作り出すバリアも薄く脆くなっていくため、定期的に治療を受けることが重要になります。信頼できるかかりつけの歯医者を見つけ、通い続けられる歯科を作ることで、フッ素での虫歯の予防治療に効果的に取り組むことができるでしょう。