歯周病の適切な治療方法は
2018年07月05日
歯周病初期は自覚症状がほとんど無く、「サイレントキラー」と呼ばれるほど気づかないうちに進行。歯を失う原因第一位にもなるお口の中の病気です。大切な歯を失うような事態にならないために、適切な治療補法を知りましょう!
■歯周病の検査を受けましょう
まずどの程度病状が進行しているのか検査をおこないます。これによって歯周病の段階を「軽度・中度・重度」に分け、それぞれに合った治療方法をご提案します。
〇歯周ポケット検査
「プローブ」と呼ばれる細い針に目盛のついた器具を使って歯茎の深さを1歯ずつ部位別に計ります。
〇歯の動揺度検査
歯の頭をピンセットで1本ずつ揺らして動揺度を4段階で評価します。
〇レントゲン検査
歯周病の影響で歯を支える顎の骨が溶けていないかどうか確認します。
■まずは歯磨き指導からスタート!
歯周病の主な原因は、歯磨きが上手くできてないことによって残る歯垢によって歯茎が炎症することから始まります。
まずは根本的な「歯磨き」を改善し、できるだけ歯垢を残さないように歯磨きのやり方や経過をチェックしていくことが歯周病改善には重要なのです。
■歯石の除去
歯垢と同じく、歯石も歯周病の原因のひとつです。歯石は歯垢が長期間歯磨きで落とされることなく蓄積していると石灰化を起こして硬くなり、歯ブラシでは落せない汚れになって沈着してしまった状態。歯石に含まれる歯周病菌が、常に歯ぐきを刺激して歯周病を悪化させる原因となるため、最初の治療法としておこなわれます。
■歯並びや噛み合わせの治療
歯並びが悪いと汚れが残りやすくなるため、歯周病も発生しやすくなります。また噛み合わせが悪いと、咬合圧の偏りがあることで強く力がかかる歯周辺の歯茎を傷めてしまう原因になることがあります。
歯周病治療で必ずおこなう治療という訳ではありませんが、歯周病の治りが悪かったり何度も繰り返す方は歯並びの改善も歯周病治療の一環として考えてみてはいかがでしょうか。
■重度の場合には「歯周外科治療」
歯周ポケットが深く、歯磨きでは治せないほど進行した歯周病の場合に手術でおこなう治療法もあります。
〇フラップ手術
歯石がこびりつき器具では除去できない場合、歯茎を切開し、沈着している歯石の除去や排膿をおこないます。
〇歯や骨の再生手術
失ってしまった歯周組織を再生させる手術・治療法や、歯周病が原因で溶けた顎の骨を再生する治療などもあります。