歯の着色しないようには、普段どう気を付ければいいですか?
2018年06月04日
歯の色が茶色かったり黄色みかかっていて気になるというお声をよく耳にします。歯の表面に沈着している着色汚れであれば歯科医院でクリーニングすることが可能です。では白い歯を保つために、歯が着色しないように日常できる工夫はあるのでしょうか?
■歯の着色って何?
虫歯でなくても、歯の表面に歯ブラシで磨いても落ちない色素や汚れが沈着してしまうことがあります。日々歯磨きをしっかりしている人でも、お茶やコーヒ、ワインなどの飲料やカレーやミートソースなど濃い食物の色素、喫煙者はタバコのヤニ等が表面にこびりついてしまいます。この沈着汚れを「ステイン」といいます。
■なぜ歯の表面が着色するの?
歯の表面は「ペリクル」という薄い皮膜で覆われており、色素とペリクルが反応し色素を沈着させ、ステインにして沈着させてしまいます。
歯の表層のエナメル質が持つカルシウムイオン(+)とステイン(-)が結合するため、歯ブラシで着色部分を磨いても一向に汚れが落ちない状態になってしまうのです。
■着色しないようにするにはどうしたらいいの?
極端なことをいえば、色素の沈着しやすそうな濃い飲食物を摂らず禁煙すればよいのです。ですが、コーヒーやワイン、タバコなどの趣向品はなかなかやめられないという人も多いでしょう。
たとえば、ペリクルに色素が摂り込まれないよう、飲食後や喫煙後に水を飲んでお口をゆすいだり、コーヒーやお茶はストローを使って飲むといった工夫も効果が期待できます。
ただし絶対に着色しないという保証はありません。表面はきれいでも、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目、歯の裏側あたりについてしまうことも考えられます。
■着色しにくい効果の歯磨き粉を活用
歯磨き粉には歯垢を落とすための基本的な成分の他に、着色汚れが付きにくくするための成分や、歯の表面に着色が結合しにくいようにする成分を配合した、着色汚れ対応を売りにした歯磨き粉があります。日常的な歯磨きの中に、このような清掃補助具も取り入れてみてもよいでしょう。
■歯科医院での定期的なクリーニングがおすすめです!
歯科医院では歯の表面を削ることなく着色汚れだけを落とす機械や歯科器具を使ってクリーニングを受ける事ができます。定期的にクリーニングを受ければ歯の表面がクリアになり、着色しにくくなります。また、歯磨きの指導やおすすめの歯磨き粉なども聞くことができるので、定期的にお口のチェックとケアをしてもらいましょう。