根管治療とはどんな治療であるのか
2018年06月27日
みなさんは「根管治療」はどんな治療であるかご存知ですか?なんとなく「根っこの治療」とは解っていても、どんな治療をしているのか理解しないまま毎週治療に通っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな「根管治療」について具体的にご紹介します。
■「根管治療」とは?
歯の内部には歯髄という神経と血管が通っています。その神経を何らかの理由により除去しなければならなくなった場合、神経が入っていた部分である「根管」の内部を清掃・洗浄し、消毒をして、根管内の炎症や細菌感染を解消するための治療を「根管治療」といいます。
〇どんなときに根管治療になるの?
虫歯が深くなり歯髄にまで達してしまった場合、神経が侵され壊死してしまいます。根っこの周りの歯茎が炎症を起こし、酷くなると膿が溜まることもあります。
このような状態を放置しておくと激しい痛みや炎症、顎の骨を破壊してしまうこともあるため、原因となっている歯髄を除去して根管内を治療することになります。
■根管治療の方法と流れ
〇根管まで切削する
歯の質や詰め物がある場合は覆っている詰め物を、歯髄が露出する深さまで器械で切削します。
〇抜髄をおこなう
歯髄が露出した場合は専用の器具を挿入し、主な歯髄を絡め取ります。
〇根管内の清掃をおこなう
根管内を清掃するため、さまざまな形状をした小さなブラシ状の器具を準に挿入し、取り残した細かい歯髄や感染している歯質などをこそぎ取りながら根管内を整えます。
〇洗浄と消毒
薬剤を用いて根管内を洗浄・消毒。そして症状に応じて薬を貼付した細い綿を詰めます。
■どれくらいの期間おこなうのでしょうか
根管治療をする期間は、炎症の度合いや根管の数によって差があります。炎症が酷い場合や根管の数が多い場合はそれだけ治療も難しく期間も長くなることがあります。
通常は2~3回の治療で終わることが多いのですが、問題がある場合は数カ月かかってしまうこともあるでしょう。
■最終的にはどうなるの?
根管内が感染から治癒し、綺麗になるまで洗浄と消毒を定期的に何度かおこないます。
その後、根管内が再度細菌に侵されないように薬剤で根管内を埋める治療をおこないます。
そして前歯や奥歯など、治療部位に適した修復をおこなうことになります。