歯磨きは1日何回目安に実施すべきですか?
2018年07月13日
皆さんは1日に何回歯磨きしていますか?虫歯や歯周病を予防するためには1日に何回歯磨きをすることが望ましいのでしょうか。今回は理想的な歯磨きの目安回数について掘り下げてみましょう。
■歯磨きの回数は1日3回以上が理想!
歯磨きの目的は、食事によって残ってしまった食べかすを除去することと、歯の表面にできた虫歯の原因菌の宿主である歯垢を除去することです。
そう考えると、食事の回数が朝・昼・晩であればその都度の回数である3回が理想的ということになりますね。
〇寝る前に歯磨きを!
また、ヒトは寝ている間に唾液はお口の中を中和する作用があり、普段は歯周病菌の増殖を鎮静化する作用があります。しかし寝ている間は歯周病菌が唾液の分泌が極端に減るため、細菌の活動が活発になり増殖しやすいといわれています。
ですから、夜寝る前に歯磨きして「汚れを次の日に持ち越さない」ことが大切です。寝る前の歯磨きをいれると、1日3回以上の歯磨きが理想であるということになりますね。
〇朝食前の「起床してすぐ」も歯磨き
就寝時に常在菌が増殖しているであろうことを考えると、朝食を食べる前にも歯磨きしておきたいところです。食後に歯磨きすれば良いと考えると起きてすぐは磨かないという人もいらっしゃるでしょう。しかし起きてすぐのお口の中には、就寝中に増殖した細菌がたくさんいます。そう考えると、そのまま朝食を摂ると考えると起きてすぐ(朝食前)にも歯磨きしていただきたいと思います。
〇食後の歯磨きの必要性
食後すぐに磨かないと虫歯になるというわけではありませんが、食べかすが残っていることで口内の中和が遅くなればなるほど、酸に弱い歯が脱灰して虫歯になりやすい環境が長く続きます。3度の食後もできれば歯磨き。外出先や仕事でできないという方はお水を飲むだけでもお口の中が中和されますのでおすすめです。
■歯磨きの回数にこだわる必要性は?
そもそも、歯磨きは「必ず〇回しなくては効果が無い」といったような根拠はありません。沢山磨いても歯磨きの質が悪ければ、磨き残しから虫歯や歯周病になってしまいます。
あくまでも回数は理想で、1日何回磨いたかよりも「1回の歯磨きがどれだけ質の良い歯磨きをしているか」が大切なので、回数にこだわらず歯磨きの質を高めることを意識してみましょう。