インプラントとブリッジの違い
2018年07月03日
部分的に失った歯の修復方法として、入れ歯以外の修復法としてインプラントとブリッジを迷う方もいらっしゃるでしょう。双方の違いを比較し納得のいく治療法を選ぶことができるようにしたいものです。
■インプラントとブリッジ
〇インプラント
抜けた歯のあった場所の歯茎下の骨に人工的な歯の根っこを土台として埋め込む外科処置をおこないます。その後土台が骨と歯茎と馴染んだのち、その土台に被せる人工歯を合着して固定する装置です。
〇ブリッジ
抜けた歯のあった場所の前後にある歯を土台とし、歯を一層削って橋を渡すように連結した人工歯を被せて維持させる装置です。
■インプラントとブリッジの違い
〇噛む力
インプラントは土台を埋め込むことで安定し、天然の歯とほぼ変わりなく噛む事ができます。ブリッジは両側の歯に噛む力を分散するため、本来の約60%の咬合力になるとされています。
〇顎骨の影響
インプラントの場合、根っこの役割をする土台が顎の骨に入ることで骨の吸収を予防できます。ブリッジは中央の人工歯は歯茎の上。根っこが無い部分の骨が吸収され顎の骨が痩せてしまうことがあります。
〇治療にかかる期間
インプラントは土台を埋め込む外科手術が必要となり、土台が安定するまでに数カ月かかります。その後人工歯を被せるまで3~6ヶ月程度かかることがほとんどです。ブリッジは歯型を採って1週間~2週間ほどで装着まで完了します。
〇耐用年数
インプラントはお口の状態に問題が無くメンテナンスをしっかり行えば数十年大丈夫だといわれています。ブリッジの場合は使われる素材にもよりますが平均8年程度とされ、定期的に作り替えが必要になるでしょう。
〇費用
インプラントは自費診療です。1本30~40万円かかり高額治療に感じる方が多いでしょう。ブリッジは保険が適応される場合3万円程度ですので費用を抑える事ができます。ただし使用する材料などで自費のブリッジを選択した場合は30万円ほどかかる場合もあります。
■メリット・デメリットを考慮して治療法を選びましょう
インプラントは見た目も機能性の回復も優れた治療法ですが、自費で高額になることや外科手術を伴い治療期間が長くかかることなどは考慮しなければなりません。
また、ブリッジは入れ歯に比べれば見た目も綺麗にしあがりますが、両隣の歯を削るリスクや歯を失った部分の組織が弱くなるデメリットも考慮しましょう。