インプラントと入れ歯の違い
2018年06月29日
残念ながら歯を失ってしまった場合、人工的な修復物で補うことが必要になります。ひと昔前までは入れ歯を作るのが一般的でしたが、最近ではインプラントも広く周知されています。そこでインプラントと入れ歯の違いをご紹介し、それぞれのメリット・デメリットを加味して選ぶ際の参考にしていただきたいと思います。
■入れ歯とインプラントの違い
双方とも失った歯を補う目的で作られますが、それぞれに異なった部分があり、そこがメリット・デメリットにもつながります。
〇入れ歯
抜けた歯のあった場所の歯茎の上に載せる形の人工歯で、取り外し可能な装置です。部分入れ歯と総入れ歯があり、歯だけでなく歯茎に密着して固定するための義歯床という部分も付属した装置です。
〇インプラント
抜けた歯のあった場所の歯茎を開き、その下の骨に人工的な歯の根っこを土台として埋め込みます。土台が骨と歯茎と馴染んだのち、その土台に被せる人工歯を合着して固定する装置です。
■それぞれのメリット・デメリット
では、それぞれの装置の特徴によるメリット・デメリットをご紹介します。ここが装置を決める時の最大のポイントとなります。双方のメリット・デメリットをしっかりリサーチし選択することをおすすめします。
〇入れ歯のメリット・デメリット
メリットとしては、入れ歯は取り外しが可能なため清掃しやすく、不具合が起こってもある程度は歯科医院で調整ができます。また、保険適応のものであれば費用もそれほど高くありません。
デメリットとして、歯茎や隣の歯に支えをする場合など違和感を感じることもよくありますし、歯茎に載せる装置ですから天然の歯に比べて噛む力に弱く痛みを感じる人もいます。
両側の歯に固定をする場合は、健康な歯を削ることもあります。
〇インプラントのメリット・デメリット
インプラントは歯の根っこから人工的に作製することから、天然の歯に近い状態に回復させることができるのが最大のメリットです。見た目にも人工的には見えませんし、根っこも再現されるため噛む力もしっかり受ける事ができることがメリットです。
デメリットとしては、保険が適応されないためどうしても高額になります。また、治療には外科手術が必要となりますし、もしもお口に合わない場合は再度やりかえの手術が必要になることもまれですが考えられます。