つめ物やかぶせ物の寿命について
2016年05月19日
歯科医院で行われる歯科治療では保険適用内から適用外のものまで非常に多くの金属を利用します。
これら歯科用の金属はインレーなどに使用されますが、歯科医院を訪れる方の中には治療後のこれら詰め物などが取れてしまったため来院される方も多くいらっしゃいます。
こうした詰め物や被せ物に使用する金属の寿命はおよそ5年から6年程度とされていますが、実際人によってかなりのバラつきがあります。同じ金属であっても十年近く何の問題も無く使用し続けている方もいれば、たった数年で外れてしまうこともあります。こうした寿命の差は金属の劣化スピードの差ということではなく、多くの場合治療の際に使用する接着剤の寿命を意味します。詰め物や被せ物をする際には必ず歯科用の接着剤を使用しますが、これら接着剤は生活習慣や口腔内の環境によってかなり寿命が違ってきます。
歯科医院を訪れる方のきっかけとして、ガムやキャラメルなど粘着性の強い食べ物を口にした際に詰め物が取れてしまったという方が多くいらっしゃいますが、こうした詰め物を剥がし取るような圧力が日常的に発生すると、当然詰め物と歯の間に隙間が生じ結果的に寿命を縮めてしまうことになります。
その他にも口腔内の急激な温度変化、さらには硬いものを口にした際の衝撃など個々人の生活習慣によってこれら歯科用金属の寿命は大きく変動します。