保険の矯正治療はありますか?
2016年05月19日
歯の矯正を歯医者で行う場合、やはり気になるのが矯正治療に必要な治療費の問題だと思います。
基本的に歯医者で矯正治療を行う場合には保険適用の場合と保険適用外の場合の2種類の矯正治療が有ります。
保険適用であれば保険で定められた負担割合で済むため、歯医者での矯正治療への負担も非常に少なくなりますが、保険適用外の矯正治療の場合は、全ての費用を患者が自己負担する必要があるため、どうしても家計への負担が重くのしかかります。その為矯正治療を始める前に歯医者で保険適用の矯正治療かどうかをきちんと聞き、納得した上で治療を始める必要があるわけです。
一般的な矯正治療、歯列矯正に関しては自由診療と呼ばれるものにあたるため、保険の適用外となるので基本的には全て自己負担での治療となります。場合によっては高額医療の医療費控除が可能になることもありますが、それに関しても適用される場合と適用されない場合があるため、100%控除されるわけではありません。ではどのような矯正治療が保険適用となるのかと言えば、生まれた時点で何かしらの異常がみられる場合で厚生労働大臣が定める23の先天性異常に該当する場合と生活に支障をきたす顎変形症にあたる場合は保険での矯正治療が可能となります。
まず23の先天性異常や疾患にあたるのは唇顎口蓋裂や軟骨形成不全症、鎖骨・頭蓋骨異形成やゴールデンハー(Goldenhar)症候群などが該当します。
これらは生まれながらにして異常を伴っている疾患のため、この疾患を治すための矯正治療であれば保険適用となり費用負担も安価に抑えることが出来ます。顎変形症の場合も同様で、顎の変形による噛み合わせ異常は生活に大きな支障をきたすものですので、これに関しても保険適用となります。要するに歯並びが悪いからそれを治すと言った審美治療にあたるものは保険適用外、疾患や変形症といった病気として認定されるものは保険適用となるわけです。金沢市の歯医者である金澤むさし歯科医院では、こういった保険適用の矯正治療に関しても正しく説明していますし、保険適用外の矯正治療に関しても患者が納得いくまで何度でも丁寧に説明を行うスタンスで治療を行っています。
やはり矯正治療というものは高額な費用が必要となりますし、長期間にわたり治療を継続する必要があるので、保険適用になるかどうかを正しく理解することが重要ですし、それをきちんと説明してくれる歯医者を見つけることも、安心して歯医者で矯正治療を行うためには必要不可欠だと言えるでしょう。